第3回目 イメージアップとコミュニケーションに効果的な色とは仕事でも恋愛でも、良縁・人間関係でも、人からあらゆる幸運を授けてくれるものかと思います。人に愛されたり、好感を持たれたりすることが、何よりもご自身の人生が豊かにスムーズに、なりたい自分や未来へと近づけてくれるのです。そのためには、人から見て、心地よくなるイメージや雰囲気作りの戦略を立ててみてください。「また、次に会いたい」「この仕事をぜひ、お願いしたい」「この人なら、こんな素敵な人をご紹介したい」と思わせるためには、「色の持つ心理的メッセージ」をファッションやネイル、メイク、アクセサリーなどに活用していきましょう!人の第一印象は、6秒から7秒ぐらいで、決まってしまうといわれています。人間の大脳の中に、「海馬」(かいば)という記憶を蓄積する部分があります。海馬は、キレイな色、可愛い色、素敵な香り、個性的な香りなど、様々な記憶をため込みます。色は、大脳や海馬に働きかけてくれますので、上手くご自身のイメージやコミュニケーションに効果を発揮してくれるでしょう。私たちは、人を思い出すとき、「赤いワンピースを着ていた人だよね」「アイボリーの帽子をかぶっていた人だったね」など、色がキーワードになることが多いのではないでしょうか。それほど、色の記憶は、私たちのイメージアップやコミュニケーションに欠かせないともいえるでしょう。色それぞれには心理的効果を持ち、相手の心をコントロールするチカラがあります。例えば、ビジネスの上で最も信用度が高い色といえば、「青」「紺色」「水色」などのブルーのチカラ。青系統の色は、世界で一番愛される色であり、どこの国でも必ず好きな色の1位から3位には入っています。青系統の色は、一瞬にして人の不安感を取り除き、信頼と安心感を与えてくれます。欧米諸国に仕事や旅行へ行く際には、青系統のジャケットやスーツ、ワンピースなどは外せません。なぜなら、欧米諸国はキリスト教の人たちが多く、青は「父なる神様のいらっしゃる天の色」なので、神聖な色であり、好印象を与えるからです。また、ピーコックブルーという孔雀の羽のような青緑の色があります。青と緑という2大精神安定剤カラーが含まれていますので、この色のファッションを身につけると、相手の人に大きな癒しを与えます。そのため、居心地の良い人と思われやすくなります。ピーチピンクも、誰にでも似合う色の1つであり、「柔らかな母性的な優しい人」というメッセージを相手に伝えることもでき、肌つやを良く見せるので、第一印象にもコミュニケーションの向上にもおすすめです。イメージアップにも、コミュニケーションにも効果的な色は、ズバリ「ミントグリーン」です。この色は、赤は主役の色ですがその反対で、控えめに謙虚にみせて、「私はあなたの敵ではなく、味方ですよ」という友好的なメッセージを伝えてくれるのです。また、なりたいイメージの色は、必ずトップスに。「可愛い」印象を与えたい人は、上にピンク、下に黒を取り入れてください。逆になってしまうと、可愛いという印象にならなくなってしまいます。メイクなどでは、マスカラには黒がよく使われるかと思いますが、イメージアップやコミュニケーションには、「ダークブラウン」がおすすめ。「目は口ほどにものを言う」という言葉がありますが、マスカラにダークブラウンを塗ると、「ふんわり柔らかい印象」と「話しかけやすく、親しみやすい」と思われますので、万人受けしやすくなるでしょう。私たちが身につける色は、相手への影響は大きいですので、その人とのご縁を強化させていくためには、ぜひ色の持つ心理的効果を取り入れてみてくださいね。文:石井 亜由美カラーセラピスト(色彩心理研究家)、アロマテラピーアドバイザー、心の旅研究家。国立大学法人和歌山大学観光学部講師、東洋大学国際観光学部(リラクゼーション・ホスピタリティ担当)講師、日本リフレクソロジスト養成学院講師歴任。売上アップ、イメージアップ、ストレスケアをベースに、色彩やアロマ、グリーフケア、観光等に関する、全国の企業、各種団体、商工会議所、行政 大学などで講演・研修などをおこなう。店舗のカラーコンサルティング、観光地・建築物のカラーリング、テレビやラジオ、多数出演。雑誌や新聞連載などの執筆、著書多数。個人向けのパーソナルカラーと骨格診断のコンサルティングも、おこなっている。