青砥愛実さん株式会社オンワード樫山人財部人財開発課 採用担当プロフィール 短大卒業後、航空業界で勤務するも、さらにパーソナルな接客を求めて、アパレル業界へ。 店長、エリアマネージャー職を経て、その経験を活かして、人事へ異動。現在は採用、研修を中心に担当している。 子育ての不安を救ってくれた周りのサポート現在子育てをしつつ、またこれから二度目の産休に入るところなのですが、会社では本当にいろんな方が、サポートをしてくれているんです。子どもが生まれてからも、まわりに迷惑をかけないようにやっているつもりです。でも、やはり自分だけではできないこともたくさんあって、上司や同僚に助けてもらっているんだと日々感じています。例えば、定時になった時「もう上がっていいよ」と気遣って声をかけてくださる上司や同僚。個々の事情に対応してくれるオンワードの制度や体制。そういった会社の支えがなければ、何かを犠牲にして働くという状態になっていたと思います。 実は、社会人になってからこれだけの長い休暇を取る経験がなかった自分としては、産休を取る前は、「復職後には会社に自分のポジションはなくなっているかもしれない」という不安があったんです。どんなに会社のサポートがあっても、払拭できない気持ちは、あるのではないかと思います。でも、産休後に仕事に復帰したとき、「戻ってきてくれてありがとう」と同僚が言ってくれたんです。それが本当に救いになりましたし、心の支えにもなりました。今は、仲間の言葉を無駄にしない、会社の期待に副えるような仕事の成果が出せる自分であろうと、頑張っているんです。 販売の現場でも、それは同じだと思うんです。販売員の場合は、お客様から直接そのような言葉をいただける環境だし、自分自身の経験値が変われば担当させていただくお客様の幅も広がり、産休前よりもお客様との絆が深まることもあると思います。販売職って、そういう「求められる」ことを実感できる職業なんじゃないかなと思います。産休、子育てとの両立を経て、頼ることを意識できるようになった子育てしながらの仕事の仕方としては、「両立しよう!」と構えるのではなくて、いろんなことをうまくやるためにはどうすればいいのか、どう優先順位をつけてやっていくのかという意識で取り組んでいます。効率よく仕事をするための時間配分などは、上手になったと思います。 でもそれだけではやっぱりうまくいかなくて…。一人目の子どもを妊娠したときに、迷惑をかけたくないという思いが強く今まで通り仕事のペースを変えなかったんです。その結果、体調を崩して予定よりも早めに産休に入ることになってしまい、結果周りに大迷惑をかけてしまいました。自分では無理をしているつもりはなかったのですが、結果そうなってしまったんですよね。 そういった経験から、チームで働くときには、自分がやらなければという正義感ではなく、良い意味で周りを頼った方がいいということを覚えたんです。それは、お店でも同じなんじゃないでしょうか。販売員さんは、責任感を強く持っている方が多いと思います。特に店長は、誰かが体調を崩せば、その代わりに自分がシフトに入ったり…。でも、たまには後輩や同僚に頼ることも大切なんですよ。頼られた人は、頼ってもらって嬉しいと思ったり、その人の成長につながったりしますし、何でもかんでもやってあげることがいいことじゃないんです。これは、キャリアが進んだからこそわかったことですが(笑)これ、子育てにも、販売にも繋がることですよね。本当に販売職って、いろんなことにつながりますね! 文:馬場真由香(JASPA事務局)写真:清水洋延(JASPA事務局)