販売員の「本音」インタビュー01河合優香さんiDA東京本社 国際業務統括本部 iDA オーストラリア(ワーキングホリデー)+iDA シンガポールプロフィール「Jill by JILL STUART 東急プラザ表参道原宿店」で「全国年間個人売上1位(個人予算達成率120%以上)」、さらに「Tiffany & Co. 新宿小田急店」でも「全国年間個人売上1位」「新作売上コンペティション1位」を達成した“接客販売のプロ”。小学5年生から高校3年生までアメリカで生活したけれど、飛行機は大の苦手。仕事をしながら、自然とファッションスキルがアップ私が販売員になった理由は「お洋服が好き」で、「接客業が好き」だったからです。でも私、「洋服が好き」と言っても元々は、Tシャツとデニムにドクターマーチンっていうストリート系のスタイルが多かったんです。父親の転勤で、小学5年生から8年間アメリカに住んでいましたからね(笑)。それが「Jill by JILL STUART 東急プラザ表参道原宿店」で働くようになって、変わっていきました。もう、全然違う世界。毎月のトレンドをチェックして、髪型もメイクも「Jill by JILL STUART」ならではの雰囲気に仕上げていったり。見様見真似でしたけれど、自分自身のファッションがどんどん変わっていきましたね。最終的には、お店の「ビジュアルリーダー」として後輩たちの髪型やメイク、ネイルまで指導する立場になっていました。 “全国年間売上1位”の秘訣は、「接客を楽しむこと」私、接客するのが好きなんですよ。人との関りを作るのが好きなんです。大学の頃は、アメリカから日本に帰ってきて、「敬語」が苦手だったんですよね。それで「敬語」を学ぶ目的で、ファミリーレストランでアルバイトを始めたんです。そのお店は常連さんが多くて、「そろそろあの人が来るな」とか「アレの注文が入るから用意しておこうかな」とか、先回りして準備するのが楽しくて。ファッションの販売員になってからは、さらに接客が楽しくなりましたね。お客様に喜んでもらう機会が、ものすごく多い仕事なんです。「全国年間売上1位」を達成できたのは、“セットで提案”していたのが大きいです。お客様が身につけているアクセサリーやバッグにつけている小物とかを観察して「ああ、こういうのがお好みなのかな?」って推測してから、「こういうアイテムはいかがでしょう?」「こういう組み合わせも、素敵ですよ」って提案してみたり。この提案がハマると、とても喜んでいただけるんです。もちろん、お客様の邪魔になってはいけないので、タイミングを図るのもコツがあるんですけどね。そのタイミング作りで戸惑ったのが「Tiffany & Co. 新宿小田急店」でしたね。(つづく)取材・文・撮影佐藤秀治(お客様を動かす「共感づくり」の専門家)日本IBM、電通ワンダーマンを経て、現在、(株)プラップル代表取締役。コピーライターとして、企業のブランド育成やお客様事例制作に携わってきた経験から、お客様を動かす「共感づくり」をサポートし、事業や個人の成績向上を達成につなげるコンサルティングを行う。 ≫「寡黙なお客様」に囲まれたティファニーでの出来事は。