蓮田玉緒さん株式会社iDA パートナーコンサルタントプロフィール 旅行会社勤務、オーストリアでの海外留学を経てプラダジャパン株式会社に入社。販売員、店長を経験後、ルイ・ヴィトン ジャパン株式会社へ入社。店長経て、営業部門にて活躍。2019年に退職後、現在は株式会社iDAにてパートナーコンサルタントとして活躍中。今まで育成したスタッフは、一万人を超える。 お店で感じた人を育てるやりがい。大切なお客様を迎えるにあたっては、それにふさわしい体制づくりが欠かせません。“お店は生き物”ですから、その日のスタッフの態度や表情ひとつで、雰囲気を変えてしまう。 だからこそ、スタッフにブランドの代表としての使命感を持ってモチベーション高く店頭に立ってもらわなければならないんです。それには、“あなたが必要なんです”ということが、伝わりやすい組織創りが必要だと考えていました。仕事をしていたら、誰でも認められたいですし自分の存在意義を感じたいと思いますよね。そのための基本としてスタッフ1人1人のバックグラウンドも含めて理解するようにしていました。 何よりお店にいる時間はとても長いですから、その時間が楽しい方がいいじゃないですか!(笑)ですから、ひとりひとりのスタッフの後ろにいるだろう、そのスタッフを愛して応援している人たちまで意識して、各自の人生と向き合っていきたいと願い接していました。 日々人をどうやって動かしていくのかを考えながら、全員が同じ方向を向いて、全力でそこへ向かっていけるようにお店をマネージするというのは、とてもやりがいがありました。 そうやって日々接していくと、その積み重ねによって、すごく濃い団結力が生まれるんですよね。一丸となって同じ気持ちで、同じ目標にこれだけ大勢の人で向かうというのは、社会人になってそうそうある話しじゃないと思うんです。1つの目標にチームでワークしながらクリアする達成感は、お店でしか味わえないものだと思います。 いまは、そうした自分の経験が他の誰かの役に立つのであれば、貢献したいと思っているんです。お店での販売経験に加えて、営業からの視点もあります。だから、いろんな切り口で話ができると思うんです。かといって経験だけに頼らず私自身も進化を学び伝える人たちと共に育つこと“共育”を理想にしていきたいです。これまで、延べ1万人以上のスタッフと関わってきたことは私の財産です。そうした人との関わりの中で得た経験が何か影響を与えられたら嬉しいと思います。文:馬場真由香(JASPA事務局)写真:清水洋延(JASPA事務局)