第2回 仕事とプライベートに効く!モチベーションアップの色とは 朝起きるのがつらい、起きてもカラダが重くてだるい、仕事で集中してやらなければならないことがあるのにやる気がおきない、これらの状況に見舞われることってありますよね。 これらのようなときには、運動神経に働きかけてくれる、赤や黄色、オレンジなどのビタミンカラーが私たちに良い刺激を与えて、ココロとカラダの動きを良くしてくれます。ある実験では、人のカラダに色の光を当てて、汗の分泌量や脳波などから筋肉の緊張度を測った結果、赤や黄色、オレンジは高い数値が出て、癒しよりも動きが出る活発な状態となったのです。 1日のはじまりがスムーズに、やる気に満ちていくためには、朝食に赤や黄色、オレンジの野菜や果物、スムージーなどで取り入れてみてはいかがでしょうか。食器やランチョンマットなどに活用したら、朝から目と脳に刺激を与えて、華やかで活力の出るスタートをさせることができるでしょう。 黄色にはふさぎ込んでしまった心や、うつの症状の改善にも良いといわれています。また、オレンジには、ショックや悲しみを吸い取ってくれる効果や、深い喪失から立ち直って、自立して再生していきたいときのお守りカラー的な効果もあります。その他、オレンジには、充実感がなく毎日が楽しくないと感じている人には、「心の底からの喜び」をいただけるという効果も期待できます。まず、メンタル的に明るく楽しい方向へ変えていきたいときには、黄色やオレンジがおすすめです。 そして、赤には「怒りの感情を解放し、ストレスを発散する」という効果もありますので、怒りや心がムカムカするときには、赤で自分の心を和らげてみてください。 1つおすすめのモチベーションアップにつながる、ストレスケア方法をお伝えしたいと思います。「赤ペンと青ペンの心の感情の整理ワーク」です。これは、どんなことを行うのかといいますと、仕事がお休みのときや、仕事帰りのお風呂に入る前に、ノートや紙に赤ペンで、怒りやイライラすること、我慢できないこと、不安などをとことん吐露するように、思いきり書き出していきます。書いた紙は、処分しましょう。そして、お風呂に入った後に、今度は、冷静沈着で論理的思考力を授けてくれる青ペンでノートや手帳などに、今後やっていきたいこと、改善していきたいことなどご自身の未来の幸せのための行動策などを書いてみてください。その際には、好きなお香やアロマなどを焚きながら、ワークをすると、心身が安らぎ、徐々にモチベーションも上がっていきます。おすすめのアロマは、免疫力アップやストレスケアに期待できるという、柑橘系のベルガモットの精油です。この精油は、天然の抗うつ剤とも呼ばれていて、抑うつ症に素晴らしい効き目があることで知られています。心を落ち着かせながら、高揚させる働きがあるため、落ち込んだ心を和らげて、やる気を高めてくれるでしょう。 ご自身のココロとカラダの状態が深いダメージがある場合は、「紫」がおすすめ。心身の回復を優しく促してくれる効果が、色の中でも一番高いのです。また、ゴールドは、人に生きる活力と幸福感を与えてくれますので、モチベーションアップへとつながる色。アクセサリーや時計など身につけるものに活用すると、目から脳に色の刺激が入り、心を明るく向上させてくれるでしょう。ゴールドと合わせるのにオススメなのが、ピンクです。ゴールド&ピンクは、女性としての幸福感とモチベーションをより深めてくれますので、ファッションやインテリアの色として最適です。ピンクは、マゼンタピンクでもコーラルピンクでも、好きなピンクを取り入れてみてください。それが、一番効果が高いでしょう!文:石井 亜由美カラーセラピスト(色彩心理研究家)、アロマテラピーアドバイザー、心の旅研究家。国立大学法人和歌山大学観光学部講師、東洋大学国際観光学部(リラクゼーション・ホスピタリティ担当)講師、日本リフレクソロジスト養成学院講師歴任。売上アップ、イメージアップ、ストレスケアをベースに、色彩やアロマ、グリーフケア、観光等に関する、全国の企業、各種団体、商工会議所、行政 大学などで講演・研修などをおこなう。店舗のカラーコンサルティング、観光地・建築物のカラーリング、テレビやラジオ、多数出演。雑誌や新聞連載などの執筆、著書多数。個人向けのパーソナルカラーと骨格診断のコンサルティングも、おこなっている。