販売員さんには、子育て中の方も多くいらっしゃると思います。「CheerUp!」では、子育てをしながら、販売員として頑張ってる方への応援メッセージとして、2回シリーズで、「JASPA子育てカフェ」で講師を務める日塔千裕さんに子育てのヒントをお伺いします!今回はシリーズ2回目です。************************************** ほめる子育て怒らない子育て叱らない子育て どれか一つは耳にしたことがあるのではないでしょうか?子どもを育てる上で、何がよくて、何をしてはいけないのか?「子育てに正解はない」と言われるけれど、子どもを育てる責任を考えると、やはり正解を求めてしまう。これが多くのママが抱えている心の葛藤かと思います。 先の3つで言えば、「正しい」と言えるものはありません。ただ、「あり得ない」ものは1つあります。それは、「叱らない子育て」です。 叱るということは、ダメなことをダメと伝えること。適切な行動を身につけるために必要なことです。ここで違いをはっきりと認識しておくことが必要なのが、「怒る」と「叱る」の違いです。「怒る」は感情的、「叱る」は冷静に諭すというイメージで考えるとよいでしょう。子どもとの日常の中では、叱るよりも、怒ることの方が圧倒的に多いということはないでしょうか。残念ながら「怒る」ことが多くても、子どもの行動が改善に近づく可能性は低くなります。それは、「怒る」ことは感情的とお伝えした通り、「怒られている」ことは子どもも分かっていますが、「何で」怒られているのかという内容が伝わっていないことが多いからです。だから、冷静に諭す「叱る」の方が言葉の内容がしっかりと伝わり、行動の改善が期待できます。 怒る < 叱る < ほめる このような割合になることが、理想ですね。とは言っても、仕事に、家事に、育児…と忙しい中では、どうしても怒ってしまう状況をゼロにはできないでしょう。ここで大切なのが、いかに「まぁ、いいや」と思えるか! ママの思考の柔軟性です。「~でなければならない!」と考えが強くなってしまうと、その通りに動かない子どもに怒る状況を増やしてしまいます。 怒りたくなる行動というのは、実は「ほめる」ことを増やしていくと、自然と減っていくのです。子どもの年齢が低ければ低いほど、その変化はすぐに現れます。怒りたくなったら、ママはその場で深呼吸。横目で子どもの行動が切り替わるタイミングを見ながら、切り替わった、好ましい行動が現れたタイミングでほめる。ほめるときには、「〇〇ができて、えらいね!」「〇〇できたの、いいね~!」と子どもがした好ましい行動も言葉にして伝えてあげましょう。そうすることで、子どもはその行動を自然と増やし、ママが反応してくれなかった好ましくない行動を減らしていきます。ママがいかに好ましくない行動をスルーできるか、ママのスルーする力が求められるかもしれませんね。 簡単に書いていますが、これを実践することは正直言って、非常に難しい…。これを読んだだけで、できる方はほぼいないことでしょう。このテーマについても5月21日開催の「仕事と子育てを楽しむためのワークショップ」でより詳しく、実践的な学びができるようお伝えします。 ぜひ、ワークショップで仕事も、子育ても、楽しむための考え方の、あなたなりの方法を見つけてください! ※下線部から募集広告へリンクを貼ります。 文:日塔千裕(ひとう ちひろ) ママ専門コーチ Letehu主宰 児童相談所、知的障害者更生相談所、児童精神科・発達障害専門クリニック、児童発達支援事業・放課後等デイサービス、民間療育機関、電話相談など多くの施設で子どもの心理アセスメントや学習・ソーシャル指導を行うと同時に、子育て中のママの相談にも多く対応。ママたちの孤独感・不安感を減らし、ママの精神的な支えになる中で、ママたちが子育てを学ぶが必要と考え、ワンオペ育児ママ専門コーチとして独立。現在は、ママ専門コーチとして、ママの不安や孤独感を軽減することで、ママの笑顔を増やし、子どもと穏やかな気持ちで向き合えるようにサポートしている。 〈資格〉臨床心理士/公認心理師/チャイルド・コーチング・アドバイザー/ NLPマスタープラクティショナー/LABプロファイル コンサルタント&トレーナー 〈著書〉「子どもの発達が気になるお母さんのための子育て書 ~イライラせずに子どもの行動を引き出す方法~」