販売員さんには、子育て中の方も多くいらっしゃると思います。「CheerUp!」では、子育てをしながら、販売員として頑張ってる方への応援メッセージとして、2回シリーズで、「JASPA子育てカフェ」で講師を務める日塔千裕さんに子育てのヒントをお伺いします!************************************** 仕事に、子育てと、楽しむことができていますか?これに、「はい!」と答えられる人がどのくらいいるでしょうか。「はい!」と自信を持って答えることができた人は、このコラムの内容を特に読む必要がないかもしれません。人生は楽しむことがすべてではないけれど、仕事も、子育ても、楽しめるに越したことはないですよね? 今の時代は、正直に言えば、子育てがしにくい状況になっているように感じます。核家族化が進み、親一人あたりの子育ての負荷は、昔に比べて、圧倒的に増えています。家事、育児を完全に女性任せにしない男性が増えてきてはいるものの、世の中的にまだまだ女性がやるものという風潮が強い。仕事をしている女性は増えているのに、それに匹敵するだけの割合では家事・子育てを女性と同じように担う男性は増えていない。世の中の制度・風潮を変えていくことは必要。でも、それには時間がかかるし、子どもの成長はそれまで待ってはくれない。そんなときに、すぐに手を付けることができるのが、ママ自身の考え方! ・〇〇であるべき!・〇〇でなければならない! こんな考え方になっているものはありませんか? こうした考え方は、自分が理想とする姿や自分なりのやり方にこだわりを持っている証拠です。こだわりをもつこと、それは素晴らしいことです。ただ、同時に、最もストレスを高める考え方でもあるのです。特に、人間関係においては…。どんなに小さな子どもでも、子どもなりの意思を持っています。それは、親であっても、同じ場面で子どもと同じ気持ちでいるとは限りません。違う意思を持った人間(子ども)との間で、「こうあるべき!」「こうでなければならない!」とママが感じていることを、子どもにはめ込もうとしても、子どもは違う思いなので、ママの思い通りには動かないのです。そうすると、ママもイライラしてしまいますよね。そして、負のスパイラルに陥っていくのです。 「まぁ、いっか!」「こういうこともあるよね!」「これでも別にいっか!」 こんな発想ができることが大切なのです。子どもは気分屋です。昨日はできたことでも、今日は「やらない!」。そんなことが毎日毎日…。ママが「〇〇でなければならない!」と考えすぎてしまうと、ママも自分の首を絞めてしまうことになり、子どもも息苦しくなってしまう。いかに柔軟な発想をすることができるか!子育てをしていく上ではとても重要な考え方です。柔軟な発想ができると、仕事も、子育ても、きっと今以上に楽しくなることでしょう! 自分がどんなことに「こうあるべき」「こうでなければならない」と考えているかは、なかなか気が付きにくいものです。「いつもこうしたい」と思うものや、いつもと違うことや自分のやり方と違うことをされるとイラっとしたりするようなことは、あなた自身のこだわりとなっているかもしれません。まずは自分がどんなこだわった考えを持っているか、気付くところから始めてみましょう! ストレスを溜めてしまう原因の〇〇べき発想にそんな気付くきっかけや、どのように見つめ直したらよいかは、5月21日開催の「JASPA子育てカフェー仕事と子育てを楽しむためのワークショップー」でも行います。ぜひ、子育てカフェにもご参加ください! 文:日塔千裕(ひとう ちひろ) ママ専門コーチ Letehu主宰 児童相談所、知的障害者更生相談所、児童精神科・発達障害専門クリニック、児童発達支援事業・放課後等デイサービス、民間療育機関、電話相談など多くの施設で子どもの心理アセスメントや学習・ソーシャル指導を行うと同時に、子育て中のママの相談にも多く対応。ママたちの孤独感・不安感を減らし、ママの精神的な支えになる中で、ママたちが子育てを学ぶが必要と考え、ワンオペ育児ママ専門コーチとして独立。現在は、ママ専門コーチとして、ママの不安や孤独感を軽減することで、ママの笑顔を増やし、子どもと穏やかな気持ちで向き合えるようにサポートしている。 〈資格〉臨床心理士/公認心理師/チャイルド・コーチング・アドバイザー/ NLPマスタープラクティショナー/LABプロファイル コンサルタント&トレーナー 〈著書〉「子どもの発達が気になるお母さんのための子育て書 ~イライラせずに子どもの行動を引き出す方法~」